G1クリテリウム・コンティナンタルの前哨戦になるG2である。G1クリテリウム・コンティナンタルが、アメリカ賞への若駒の最初のルートになる。2005年には、平地馬である、ニジンスキーの名を冠するNijinski Blue ニジンスキーブルーが4着。もっとも、ニジンスキーは、バレーダンサーであるから、そこからとられた名前であって、競走馬と関係はないかもしれぬ。
このNijinski Blue ニジンスキーは、G1クリテリウム・コンティナンタルを勝ち、アメリカ賞へ出走していった。(14着)名前のおかげで印象に残った馬である。
P世代では、Prodigious プロディジャスvs Perlando ペルランドという、今や種牡馬2頭の対決もあった。
後に大活躍する、Quaker Jet カケールジェットもここは勝てず2着。
むろん、王様、Ready Cash レディキャッシュは、ここを勝って通過。ただ、翌年のアメリカ賞は惨敗している。まだ若駒なのだ。
Un Mec d’Héripré アンメックデリプレもここを勝利。Up And Quick アップアンドクイック、Unicloveユニークラヴといったライバルも2着3着に。
Village Mystic ヴィラージュミスティック、帝王Bold Eagle、ボールドイーグルといった猛者もここ通過。
Carat Williams キャラットウィリアムズ、Django Riff ジャンゴリフ、Earl Simon アールサイモン vs Eridan エリダン、皇帝Face Time Bourbon フェイスタイムブルボン、Gu d’Héripré グデリプレ、4強一角のHohneck オネック vs Hooker Berry ウーカーベリーの対決と、見逃せぬ名前が名を連ねている。
これからの速歩世界を楽しむために知っておくべき馬たちが出走しているといっていいG2なのである。
2022 12 10 土曜 : Vincennes ヴァンセンヌ競馬場
4レース – Prix Octave Douesnel オクターヴ・ドゥエネル賞 2022
15h50
アトレ – G2 – 120 000ユーロ – 2700m – 12頭
4歳牡馬
予想印
–01 Mister Invictus M4 2700 B. Rochard
–02 Condor Bar M4 2700 J.-M. Bazire
–03 Cash Maker M4 2700 J. Guelpa
–04 Cocco Bfc M4 2700 F. Ouvrie
注05 Carlomagno d’Esi M4 2700 A. Abrivard
–06 Instrumentaliste M4 2700 G. Gelormini
–07 Idéal Ligneries M4 2700 F. Nivard
単08 Idéal du Pommeau M4 2700 M. Abrivard
–09 Capital Mail M4 2700 M. Minopoli Jr
穴10 Izoard Védaquais (E1) M4 2700 E. Raffin
対11 Idao de Tillard M4 2700 C. Duvaldestin
本12 Italiano Vero (E1) M4 2700 D. Thomain
レース予想
そろそろ、I世代も名前を憶えてきた馬が多くなってきました。と同時に、イタリア勢が入ってきます。
仏勢では、1着2着が続く3強、本12 Italiano Vero (E1) イタリアーノヴェロと、対11 Idao de Tillard イダオドゥティアール、単08 Idéal du Pommeau イデアルデュポモーが中心。これに、穴10 Izoard Védaquais イゾアールヴェダケが絡むか?
イタリア勢では、連続連帯中、注05 Carlomagno d’Esi カルロマーニョデシ。
レース結果
01着 06 Instrumentaliste G. Gelormini 1’12”5
02着 本12 Italiano Vero 1’12”5
03着 対11 Idao de Tillard 1’12”7
04着 04 Cocco Bfc 1’12”8
05着 07 Idéal Ligneries 1’12”8
06着 01 Mister Invictus 1’12”9
07着 09 Capital Mail 1’12”9
08着 02 Condor Bar 1’13”6
09着 03 Cash Maker 1’16”4
失格 注05 Carlomagno d’Esi -
失格 単08 Idéal du Pommeau -
失格 穴10 Izoard Védaquais -
レース展開
有力馬は、前目を追走。
この時点で後方で有力馬を見る位置にいたのが、最終的に勝つことになる06 Instrumentaliste アンストルマンタリストでした。
残り1周次点で、単08 Idéal du Pommeau イデアルデュポモー先頭で通過していきます。
対11 Idao de Tillard イダオドゥティアールは、3番手、06 Instrumentaliste アンストルマンタリストは、後方から4番手でした。
下りで、対11 Idao de Tillard イダオドゥティアール、穴10 Izoard Védaquais イゾアールヴェダケが先頭へ向かいます。
勝負所の3コーナーで、本12 Italiano Vero イタリアーノヴェロがスルスル上がってきますが、その背後には、06 Instrumentaliste アンストルマンタリストが来ていました。
そして、直線、先頭に立った本12 Italiano Vero イタリアーノヴェロを横から06 Instrumentaliste アンストルマンタリストが差し切っていきました。これは、強かったですね!4歳選抜では、4着。これは、クラス慣れもあっての今回でしょうから、これから、この馬が中心にこの世代を回していくかもしれません。そういう内容でしたね。
血統
06 Instrumentaliste アンストルマンタリストは、ヴァイキングズウェイ系レディキャッシュ産駒。母父アメリカ賞馬オフショアドリーム。血統的にも、上にたって当然といったような血筋かもしれませんね。過去の勝馬たちを見ると、この先は、明るい未来が待っているような気もしますね。