一気に10m下り、フォルスストレート、ストレートと平坦が続くコース形態。よって、1200を走る馬と1400を走る馬が、これにやってくる。
このレース、あのノーザンテーストが制したレース。そもそも、ノーザンテーストは、この前哨戦の同じくロンシャン下り1400であるパン賞も勝っている。日本馬の欧州馬場または、ロンシャンでの適正がどこにあるのかわかりそうである。下り1400であるから、短距離馬と、マイラーが激突するレースでもあるが、下りコース適性上、短い方が有利に働くイメージで、マイラーには、G2とはいえ、ダニエルウィルデンシュタイン賞も、G1なら、少々先の英国のQE2Sありますしね。
同じ1400の日本のダート1400よりも、このくだり1400の方が早いこともあれば、遅いこともあるという。京都の倍はあろうかという高低差の下りでも、日本のダート1400レベルのタイムになることが、コースの特徴を表しているかもしれぬ。
2023 10 01 日曜 : Longchamp ロンシャン競馬場
7レース – Prix de la Forêt フォレ賞 2023
18h00
平地 – G1 – 350 000ユーロ – 1400m – 10頭
3歳以上
予想印
本01 Kinross 02 H6 58 L. Dettori
–02 Fang 07 H5 58 C. Demuro
–03 Pogo 08 M7 58 K. Shoemark
–04 National Service 10 H6 58 T. Bachelot
単05 King Gold 04 M6 58 C. Soumillon
–06 Topgear 06 M4 58 S. Pasquier
–07 Breizh Sky 01 M3 57 O. Murphy
–08 Shouldvebeenaring 05 M3 57 S.-M. Levey
穴09 Cachet 09 F4 56.5 J. W. Doyle
–10 Happy Romance 11 F5 56.5 T. Marquand
–11 Dabawa 12 F3 55.5 M. Barzalona
対12 Sauterne 13 F3 55.5 T. Piccone
–13 Kelina 03 F3 55.5 M. Guyon
–14 Exxtra 14 F3 55.5 R. Thomas
レース予想
大本命、本01 Kinross キノロスは、連覇狙い。
Prix Maurice de Gheest モーリスドゲスト賞勝馬の単05 King Gold キングゴールド。
1000ギニー馬でプールデッセ2着の穴09 Cachet カシェ。
対12 Sauterne ソーテルヌは、ムーランドロンシャン賞勝馬で、ここでは対抗馬。
レース結果
01着 13 Kelina M. Guyon 1’17”17
02着 本01 Kinross 半馬身
03着 08 Shouldvebeenaring 1.25馬身
04着 03 Pogo 1.5馬身
05着 単05 King Gold 2.5馬身
06着 14 Exxtra 1馬身
07着 10 Happy Romance 3/4馬身
08着 対12 Sauterne クビ
09着 04 National Service 1.5馬身
10着 07 Breizh Sky 短クビ
11着 06 Topgear 短クビ
12着 02 Fang 2馬身
13着 穴09 Cachet 1馬身
14着 11 Dabawa 2馬身
レース展開
今年は、馬場がよかったことの象徴ともいいますか、レコードに近いタイムになりました。
1分17秒17。
タイムのかかるロンシャンにしては、日本のレコードタイムより1秒から2秒速い。
むろん、これは、下り坂故でありますね。そして、もちろん馬場がよかったこと。
だから、速くなれば、短距離馬がいいかといえばそういうわけでもなく、今年勝った13 Kelina ケリナは、マイラーで、前走はムーランドロンシャン賞からの転戦。もっとも、敗れてますから、この馬自身、1200の方が向いていたのかもしれません。
そのあたりが、3歳牝馬で適正がはっきりしていないことが理由かもしれません。
快速馬ぞろいのこのレースで、13 Kelina ケリナは内中団で掛かり気味。
抜群の手ごたえのまま直線に入り、ゴーさんが出ると一気に前に進出しました。
血統
13 Kelina ケリナは、サドラーズウェルズ系フランケル産駒。母父ダンジグ系オアシスドリーム。
こぼれ話
2022 10 02 日曜 : Longchamp ロンシャン競馬場
7レース – Prix de la Forêt フォレ賞 2022
18h00
平地 – G1 – 350 000ユーロ – 1400m – 10頭
3歳以上
予想印
対01 Kinross 09 H5 58 L. Dettori
穴02 Fang 05 H4 58 C. Demuro
本03 Entscheiden 04 M7 58 R. Sakai
–04 New Energy 03 M3 57 W. Lee
単05 Goldistyle 06 F4 56.5 C.-P. Lemaire
–06 Malavath 07 F3 55.5 C. Soumillon
–07 Mangoustine 10 F3 55.5 G. Mossé
–08 Sandrine 08 F3 55.5 D. Probert
–09 Accakaba 02 F3 55.5 M. Guyon
注10 Tenebrism 01 F3 55.5 R.-L. Moore
レース予想
人気になりそうなデットーリ騎手騎乗の対01 Kinross キンロスであるが、この馬、この特殊な下り1400では、坂井 瑠星騎手騎乗の本03 Entscheiden エントシャイデンの後塵を拝している。
単05 Goldistyle ゴルディスタイルも、このコースで勝利経験があり、有力馬だろう。
ジャンプラ賞馬の注10 Tenebrismは、この1400坂をこなせるのかどうか?
ロンシャン1400のパン賞G3を勝った穴02 Fang ファングも要注意。
レース結果
01着 対01 Kinross L. Dettori 1’24”40
02着 06 Malavath 2馬身
03着 本03 Entscheiden 1馬身
04着 単05 Goldistyle 1.5馬身
05着 注10 Tenebrism 短クビ
06着 04 New Energy 半馬身
07着 穴02 Fang 1.5馬身
08着 07 Mangoustine 2馬身
09着 08 Sandrine 1.75馬身
10着 09 Accakaba 1.25馬身
レース展開
今年のロンシャン凱旋門賞ウィークで最も活躍したのが、エントシャイデンで間違いないですね。
2年連続で3着でした。
さて、このエントシャイデンという馬ですが、京都で4回走って2勝。全46戦6勝ですから、京都の戦績は良い。
これ、コース形態的には、京都が一番ロンシャンに似ているんですよね。
京都の坂上をもう5mほど高くして、ゴール版の位置をわずかでも遠くすると、ロンシャンに似た形状になるかもしれません。
どこまで、エントシャイデンのロンシャン好走と関係あるかは分かりませんが、馬場の違うロンシャンで、2年連続好走は、馬の能力、血統等もあると思いますが、得意なコース形態というのもあるのかもしれません。
差されはしましたが、直線に入ってからも、粘り通してます。
勝馬、対01 Kinross キンロスは、その意味では、強かったですね。
2着の06 Malavath マラヴァスは、このコースで敗れていたのですが、今回は馬場が違いました。
重巧者かもしれませんね。
なにしろ、1400mなのに、走破タイムが5秒から6秒走破タイムが違いますからね。
血統
対01 Kinross キンロスは、ダンジグ系キングマン産駒。母父ネイティヴダンサー系セルカーク。母は、中距離リステッド勝。