春の共和国大統領賞にたいして、秋のモンゴメリ賞。障害のハンデ重賞である。以前は、日本でもハンデ障害重賞があったが、現在は、日本では見られないタイプの重賞となった。毎回、当然ながら、多頭数になり、ハンデも重なり、予想困難な重賞たちである。
2023 10 20 金曜 : Auteuil オートゥイユ競馬場
8レース – Prix Montgoméry モンゴメリ賞 2023
18h20
チェイス – ハンデG3 – 165 000ユーロ – 4700m – 13頭
5歳以上
予想印
対01 Le Lude H7 70 A. Zuliani
–02 Inédit de Ciergues H5 69 G. Masure
–03 Ecoute en Tête H9 68 L. Zuliani
穴04 Echo de Champdoux H9 68 G. Ré
本05 Gallipoli H6 68 J. Reveley
単06 Grand Oncle H7 68 O. Jouin
–07 Maréchal Desjy H5 67.5 N. Gauffenic
注08 Gai Luron H7 66.5 G. Meunier
–09 Captain Speaking H8 66 C. Lefebvre
–10 Fanfaron Special H8 65 J. Charron
–11 Briac d’Echal H6 65 S. Paillard
–12 Blackfield F7 64.5 D. Mescam
–13 Invité de Marque H5 62.5 K. Nabet
レース予想
リステッドのPrix Rigoletto リゴレット賞で3着した本05 Gallipoli ガリポリ。このレースで落馬したのが、対01 Le Lude ルュード。ここは、甲乙つけがたい。
リステッドのPrix Violon II ヴィオロンドゥー賞で本05 Gallipoli ガリポリの2着したのが、単06 Grand Oncle グランドンクル。
リステッドのPrix Richard et Robert Hennessy リシャールエロベールウネシーで僅差2着は、穴04 Echo de Champdoux エコードゥシャンドゥー。
この馬に、G3で先着したのが、注08 Gai Luron ゲリュロン。
レース結果
01着 12 Blackfield D. Mescam 6’17”14
02着 穴04 Echo de Champdoux 2馬身
03着 単06 Grand Oncle 3/4馬身
04着 本05 Gallipoli 4馬身
05着 対01 Le Lude 8馬身
06着 03 Ecoute en Tête 17馬身
07着 注08 Gai Luron 9馬身
08着 02 Inédit de Ciergues 1.25馬身
落馬 07 Maréchal Desjy -
中止 09 Captain Speaking -
中止 10 Fanfaron Special -
中止 11 Briac d’Echal -
中止 13 Invité de Marque -
レース展開
多頭数。12 Blackfield ブラックフィールドは、中団追走。
2着3着に来る穴04 Echo de Champdoux エコードゥシャンドゥーも、単06 Grand Oncle グランドンクルも似たような中団後ろ目にいました。
見事に全頭水濠障害を越え、最終周へ。
向こう正面から3コーナーの勝負所では、穴04 Echo de Champdoux エコードゥシャンドゥーは前につけて3コーナー。12 Blackfield ブラックフィールドや単06 Grand Oncle グランドンクルは依然動かずですが、徐々に各馬加速していきます。
本05 Gallipoli ガリポリは、終始先頭を行っていましたが、最後の最後に差され4着後退。勝ちに行ったので、仕方のないところか。
12 Blackfield ブラックフィールドは、リステッドクラスでは常に打ち返されてきたのですが、今回、斤量有利があったからですかね、きっちり勝ち切りました。
血統
12 Blackfield ブラックフィールドは、サドラーズウェルズ系GREAT PRETENDER グレートプリテンダー産駒。母父グレイソヴリン系Medaaly メダーリ。
GREAT PRETENDER グレートプリテンダーは、仏クラシック登竜門レースのポリスマン賞を勝って、トライアルのノアイユ賞2着馬。Medaaly メダーリは、レーシングポストトロフィーを勝ってます。
マイナー感が、仏障害馬らしい。
こぼれ話
2022 10 20 木曜 : Auteuil オートゥイユ競馬場
9レース – Prix Montgoméry モンゴメリ賞 2022
18h12
チェイス – ハンデG3 – 165 000ユーロ – 4700m – 18頭
5歳以上
予想印
–01 Fanfaron Special H7 72 F. de Giles
–02 Fantastic Sivola H7 70 G. Masure
–03 Doctor Squeeze H7 69 C. Lefebvre
–04 Captain Speaking H7 68 B. Gelhay
本05 Malbec du Mathan H5 68 P. Dubourg
–06 Echo de Champdoux H8 68 O. Jouin
–07 Spirit Sun H8 68 K. Nabet
–08 Hitech H5 67.5 S. Paillard
–09 Avel de Kerbarh H6 67 L. Zuliani
–10 Hey Jude H6 67 A. Zuliani
–11 Espoir Royal H8 66.5 L. Philipperon
–12 Gai Luron H6 66.5 G. Meunier
穴13 Araucarias H5 66 B. Lestrade
単14 Starko H9 65 A. de Chitray
注15 Furie d’Ainay F7 64.5 D. Ubeda
–16 Guardamar H6 63.5 B. Le Clerc
対17 Raffles Classic H7 63 D. Salmon
–18 Grandioso H6 62.5 Non-partant
–19 Gentleman de Rêve H6 62 C. Smeulders
レース予想
ハンデ戦なだけに、軽量馬を狙いたい。
リステッドを連続4着の対17 Raffles Classic ラッフルズクラシックは、今回2キロ減の63での出走。
前々走リステッドを68で2着の単14 Starko スタルコは、今回65での出走。
前回対17 Raffles Classic ラッフルズクラシックと好勝負していた穴13 Araucarias アローカリスは、1キロ減の66。
前走69で2着していた本05 Malbec du Mathan マルベックデュマルタンは、68で出走。
春の共和国大統領賞2着の注15 Furie d’Ainay フュリーデネは、1.5キロ増えるが、さてさて?
3着だった–04 Captain Speakingは、その時との比較で、6キロ増。その次走って勝ったリステッドからは、1.5キロ増。
レース結果
01着 12 Gai Luron G. Meunier 6’07”90
02着 06 Echo de Champdoux 3/4馬身
03着 03 Doctor Squeeze TETE
04着 16 Guardamar 3/4馬身
05着 本05 Malbec du Mathan ENC
06着 02 Fantastic Sivola 3.5馬身
07着 穴13 Araucarias 7馬身
08着 11 Espoir Royal 18馬身
09着 08 Hitech 10馬身
10着 07 Spirit Sun 1.5馬身
中止 01 Fanfaron Special
落馬 04 Captain Speaking
中止 09 Avel de Kerbarh
中止 10 Hey Jude
中止 単14 Starko
中止 注15 Furie d’Ainay
中止 対17 Raffles Classic
中止 19 Gentleman de Rêve
レース展開
ハンデ重賞らしい、多頭数。これと予想の困難さがハンデ重賞の醍醐なんですね。
難しいからこそ、馬券は絞って、楽しみに徹しなければならない。こちらの、心構えと自制心も試されるレース。
ハンデ戦を”当てに行く”のは恥ずべき行為なのである(笑)
そのあたり、レース序盤も同じなのか?前にいる馬で、上位に残った馬は5番人気の03 Doctor Squeeze ドクタースクーズのみ。
なんどもなんども同じオートゥイユのコースをみるが、勝負はあくまで、最終週の3コーナー。
2周目に入ると、徐々に進出した06 Echo de Champdoux エコードゥシャンドゥ。
2周目向こう正面では、12 Gai Luron ゲリュロンも上がり始めます。
勝負所の3コーナーでは、いよいよ、12 Gai Luron ゲリュロンが先頭集団へ。
向こう正面で飛越失敗で遅れた06 Echo de Champdoux エコードゥシャンドゥも巻き返しに。
06 Echo de Champdoux エコードゥシャンドゥは、素晴らしい脚で追い上げますが、向こう正面でのジャンプミスが最後まで響きましたね。なければ、の着差。
勝ったのは、12 Gai Luron ゲリュロンでした。
血統
12 Gai Luron ゲリュロンは、ブランドフォード系Samum ザムム産駒。Samum ザムムは、ドイツダービー馬にして、バーデン大賞馬。母父は、ニジンスキー系SAINT DES SAINTS サンデサン。
こぼれ話
本当にどうでもいい話ですが、フランスの障害シーンに欠かせない大種牡馬、SAINT DES SAINTS サンデサンと、サンデーサイレンスの音が似てるなと。この馬、そうやって脳みそに記憶していますね。本当にどうでもいい話ですが。
この馬のおかげで、カドゥーダル CADOUDALというニジンスキー系の馬も覚えたわけですしね。
そういえば、ニジンスキー、ダンジグ(ダンツィヒ)とポーランドゆかりの名前多いですね。