サンモリッツの雪上競馬も有名であるが、スイスにもいくつかの競馬場がありレースが開催されている。平地はリステッドクラスまでであるが、このレースもフランスを中心に欧州中で行われる平地レースのシリーズに組み込まれている。
2025 09 21 日曜 : Zurich – Dielsdorf チューリッヒ・ディールスドルフ競馬場
5レース – 50. Grand Prix Range Rover – Jockey Club 第50回レンジローバー大賞 2025
12h47
平地 – 53 606ユーロ – 2475m – 7頭
3歳以上
予想印
単01 Saadi 05 H5 59 C. Lheureux
注02 Singledon 07 H7 59 T. Burgin
穴03 Queroyal 06 H6 58 K. Clijmans
対04 Top Max 03 H9 57 Mlle J. Langhard
–05 Canouann 02 H5 57 R. Campos
–06 De Florio 01 H5 57 E. Corallo
本07 Killary King 04 H3 54.5 S. Saadi
レース予想
サンモリッツの湖上戦のメンバーが、ここでも対決。
1着、単01 Saadi サーディ、2着、穴03 Queroyal クロイヤル、3着注02 Singledon シングルドン、4着、対04 Top Max トップマックス。この、対04 Top Max トップマックスは、ヴィシー大賞では4着だったのだが、この時の4着馬がIresine イレジーヌ。先日のサンクルー大賞4着馬にして、この勝馬が、Calandagan カランダガンであることを考えると、一気に日本馬や、凱旋門賞ともつながってくる。
むろん、このシリーズは2400を基本としているのだから、グランプリシリーズなのである。
ただ、ここは、スイスなので、セン馬ばかりで凱旋門賞出走とはいきませんが。
ということで、雪上という馬場違いの上位馬2頭、単01 Saadi サーディと、穴03 Queroyal クロイヤルには敬意を表しつつ、この馬場ならの、対04 Top Max トップマックスに期待もしたい。同、3着だった、注02 Singledon シングルドンと、スイスダービーの2着馬、本07 Killary King キラリーキングも期待。
このスイスダービーの勝ち馬Espoir Avenir エスポワールアブニールは、この時4馬身差つけて圧勝しているのだが、その後、Prix de Lutèce リュテース賞 Prix Gérald de Geoffre ジェラール・ドゥ・ジョッフル賞を5馬身差つけて圧勝しているのである。このレース、そこにも書いたが、菊花賞トライアルといっていい。単純比較はともかく、4馬身差なら、フランスの上位馬と互角レベルともいえる。物は言いようでもありますがね。
レース結果
01着 06 De Florio E. Corallo 2分35秒45
02着対04 Top Max 1馬身
03着穴03 Queroyal 7馬身
04着単01 Saadi 4馬身
05着 05 Canouann 2馬身半
06着注02 Singledon 2馬身半
07着本07 Killary King 9馬身
レース展開
最内、一番後方から行った、帽子までオールグリーンな06 De Florio デフローリオ。
その後も、後ろのひとつ前といったポジションをキープして最終周。
完全に、対04 Top Max トップマックスが抜け出したように見えたのですが、これを後方から見事に差し切り。
Swiss Derby スイスダービーの2着馬ではありますが、それ以外はこれといった戦績もなく、しかし、前がつぶれてくれたのか?素晴らしい差し足でした。
血統
06 De Florio デフローリオは、ダンジグ系ムハラー産駒。母父ミスタープロスペクター系ネイエフ。
ムハラーは、ダイアデムS、ブリティッシュチャンピオンスプリントS、モーリスドゲスト賞、ジュライカップ、コモンウェルスカップ、を勝った短距離猛者。ネイエフは、PRINCE OF WALESS STAKES プリンスオブウェールズS、INTERNATIONAL STAKES 英国際S、DUBAI SHEEMA CLASSIC ドバイシーマクラシック、チャンピオンS、CHAMPION STAKESらを勝っている。さらに、KING GEORGE VI & QUEEN ELIZABETH STAKES キングジョージ2着。
この2頭だけでいくつのG1が出てくるのかという感じですね。短いところからクラシックディスタンスまで。
